今回は暗いお話になるかも…。新築注文住宅の欠陥住宅やトラブルのお話をするね
TwitterやInstagramを見ると、たまに目にする欠陥住宅やハウスメーカーさんとのトラブル。特に自分のハウスメーカーですと、余計に目がいきますね。大手であれば着工棟数が多くなるため、それに比例して欠陥住宅が出来てしまいます。
着工棟数の多い地区や施工不良があった地区の方は大変不安ですね。
私も実際に住友不動産と契約した後に、SNSを始め欠陥住宅・トラブルのツイートやブログを見て自分の家もこうなるのでは無いかと不安になり担当営業にお話を聞いて頂いたりもしました。
同じ営業担当でも、この人の家は欠陥、あの人は欠陥じゃなっかたという事があります。
予算を伝えてその範囲で出来ると言われ契約したら、数百万単位でオーバーしていた。住宅ローンも金消契約も済ましていてどうにもならない。
その様な話を見聞きしました。
少しでも、今後の住友不動産施主や他のハウスメーカーさんの御役に立てればと思いますのでご覧頂けると嬉しいです。
全て実行と言うことは難しいとは思いますので、『自分ならこれは出来る!!』というものが見つかれば是非参考にしてください。
自分が一所懸命に選んだハウスメーカーさんが色々言われるのは悲しいし不安だよね。だからこそ、しっかりと私は良いお家造りが出来るよう要所要所取り入れていこうかな!
欠陥住宅・トラブルにならないように気をつけること
欠陥住宅・トラブルは施工側が悪いという前提で、少しでも施主が自衛が出来るよう今回は『住友不動産被害者の会』のマナ様と一緒に解説していきます。
『住友不動産被害者の会』マナ様のご紹介
2015年に住友不動産で施工、現在、住友不動産と欠陥住宅訴訟中のマナ様です。現在は住友不動産被害者の会を結成し、ブログも書いています。ご興味のある方は参考にしてみてください。
欠陥住宅やトラブルって許せないよね!!!私の家は大丈夫かな?
もあちゃんのところは丁寧に施工されているね。現場によってクォリティはまちまちなのは事実。少しでも施工不良が起きないよう伝授しますね。他にもハウスメーカーとトラブルになる項目や自衛方法を伝えますね
ありがとうございます。私は着工後マナさんと繋がり、すごく参考にさせて貰いました。そちらを是非共有したくマナさんにご協力して頂きました。
契約前
あれ契約前から何かあるのかな?トラブルや施工と関係あるのかな?
契約後にオプションで予算オーバーにならないためにも、契約前の見積もり段階で極力オプション見積もりに入れてもらい、最終金額に目処を付けておくといいかもしれません
・他の工務店・ハウスメーカーと相見積もりをとること
・希望内容・オプション等の追加費用がかかりそうなもの全てを見積書に織り込んでもらう(水道引き込み費用、地盤改良費用、ネット回線引き込み費用、照明費用等)※長期優良住宅、ZEH申請などを希望する場合は必ず見積書で金額を出してもらうこと
・金銭的余裕があれば、弁護士に契約書をチェックしてもらうこと。
多くの皆様は最低でも2社以上は相見積もりをとっているので大丈夫だとは思いますが、本命のハウスメーカーさん以外にも必ず見積もりを取りましょう。
本当に適正価格なのか是非確認してみましょう。契約外別途費用・諸費用・その他など、本体・付帯工事以外の金額にも目を向けてください。
私も、契約以降にZEH申請に金額が掛かると言われ途中で20万円近くの金額を見積もりに織り込みました。少しでも減額するように色々考えている所に20万円の増額はかなり痛かったです。
あれ?なんで弁護士??
2020年4月の民法改正で『瑕疵担保責任』から『契約不適合責任』へ変更されたんだよ
し、知らなかった!…『契約不適合責任』って?
『契約不適合責任』っていうのは、契約で決めた内容が全てであり、実際の請負建物と契約内容に相違があるかないかで責任追及の可否が決まるんだよ。だから、契約書に記載された内容には慎重にならなくちゃいけないの。
勉強になります!
契約時
・見積を依頼する際には平面図と立面図を見積書と同時にもらうこと
・見積書で希望した内容の全てが契約書に織り込まれているかを確認すること
・オプションを増やした際は見積もり(資金計画表)・オプション代見積もりを取る
・言った言わないを避けるために必ず録音、議事録に残しておきましょう
初めて知りました。こういう契約書があるんですね
実はあるんだよ。でも、ハウスメーカーさんは恐らく承諾しないから自分が気になる項目はハウスメーカーが用意した契約書に追記してもらうこと!
ここではしっかりと見積もりと契約文書を確認しましょう。希望の内容オプションが記載されていない場合は、再度見積もり・契約書を作り直して貰いましょう。もし、営業が変更は契約後に追加すればいい等と言われた場合でも絶対に譲らないこと。
後から追加するものは全て追加料金がかかる、または施工できないと思った方が良いです。是非、お値引きにも繋がりますので契約後の変更は避けましょう。また、入れたいメーカーで普段提携していない物が稟議が通らなかったとういう理由で途中で却下されるケースもございます。トラブルになる前に契約書に取り入れて貰いましょう。
仕様打ち合わせ時
・隣地との境界線を確認しましょう
・言った言わないを避けるために、決めたことは全て議事録に残すこと※些細な変更でも議事録に残してもらうこと。議事録は永久保存をする気持ちで管理すること
・可能であれば設備メーカーに足を運び実物を見てから決めること
・平面図だけでなく立面図もよく確認すること。特に階段の下に不要な出っ張りや頭などが当たる箇所がないよう営業さんに伝えておきましょう
・階段の一段一段の高さも決めた方がいいです。お子さんがいると一段の高さを低くする
・窓や扉のサイズを確認すること。介護などをする予定がある場合は車椅子が通れる扉のサイズが必要だし、段差がないようにしてもらうこと
・部屋の段差なども図面で細かく決めておくこと。部屋の段差なども図面で細かく決めておくこと
・将来子供部屋の仕切りなどを予定している場合は、コンセントやスイッチの位置が仕切り扉に干渉しないよう図面で明確に依頼しておきましょう。
窓や扉の上や下のラインを揃えたい場合は議事録にその旨を詳しく残すこと
・図面が読めない場合は必ず分かるまで質問をすること。面倒な客だと思われるかもしれせんが、一生に一度の買い物に気を使うと後で後悔する可能性があります
・営業に対する質問と回答を全て議事録に残すこと
・窓の開閉ハンドルを回す方向を統一させた方が良いです。何も言わなければ右左バラバラに回す設計される可能性があります
・家族の人数を考慮して、冷蔵庫のスペースを確保すること。ファミリー用冷蔵庫が入らない場合があります
・コンセント、スイッチ、ガス栓の挿し口の数は必ず把握しておくこと。現場で確認する際に足りてるかどうかを確認する必要があります
・洗濯用に温水を希望する方は水栓を温水と冷水の両方が出るように指定すること
・給湯器の位置なども確認してください。近隣の窓にかかってないかなど
※ピアノや洗濯機、冷蔵庫を運搬できる開口部が設けてあるかを確認しましょう。
・ペットなどを飼われている場合は、ペットのために必要な仕様(猫用出入口等)も忘れずに決めておくこと
・天井高も家の場所によって変えたい場合は細かく議事録に残しておきましょう
・将来、壁にものをかけたい箇所があれば、あらかじめ補強や下地を付けてもらうよう依頼しておきましょう
・ルーフバルコニー、ベランダ、駐車場など、勾配が必要な箇所の勾配は基準値になっているかどうかを確認すること
・布団用押し入れを希望した場合、布団が入るサイズかどうかを確認しましょう。
・ゴルフ用具やサーフィンボートなどの収納が必要な場合は収納が可能なスペースになっているかどうかを確認しましょう
・構造的な内容まで理解することは一般素人が完全に把握することは無理に等しいため、金額的余裕があれば、インスペクター、建築士に図面を見てもらうこと
・オプションを増やした際は見積もり・オプション代見積もりを取る。そして、必ず図面に入っているかチェックする
・1/100から1/50の図面に変更した際変更できないものをしっかり確認して1/50の契約を結ぶ
・細かい現場監督をお願いする
・お抱え工務店か確認する
自分たちでしっかり確認しなくてはいけないって変な話だけど、ここを怠って後悔した話は聞くね。そ、それにしても多いですね
そうだね。でも、ここで手を抜いちゃダメだよ
『さて、全て打ち合わせし終わったぞ!』『着工会待つのみ!』っと言って安心しきっていませんか?いざ家が出来上がって見てみると『あれ?ついてない』『ここ仕様が全然違う!』『こんなのあったっけ?』となるケースがございます。施主にとっては歴とした欠陥住宅ですよね。
本当に全ての要望が見積もり・間取りに取り入れられたりしていますか?もう一度、冷静になって確認して見てください。
後は1/100から1/50に進む際は、何が変更できないかしっかり確認しましょう。1/50の打ち合わせの際、減額のため窓を小さくしたいと要望を出したときに構造に影響が出るため変更できないとハウスメーカーに言われてしまった方もいらっしゃいます。
構造やハウスメーカーによっても違いますので確認を取りましょう。
また、営業は良い人でも作る人は大工さんです。また、その方を統括するのは現場監督です。一緒に家づくりをする人なら丁寧な方が良いですよね?現場監督や大工さんは一度決まり着工に入ると、いくらトラブルになっても変更することはできません。
私たちには、現場監督や大工さんを決める力はありませんが、最初に言っておくことで営業の印象は変わり、現場監督等へ一言添えてくれる可能性もあります。
是非一度、現場監督や大工さんの話題を出しておきましょう。
着工会/更新契約時
・打ち合わせで決めたことを全て一通り説明をしてもらう
※打ち合わせで決めた内容が全て変更請負契約書に織り込まれているかを確認する。
・押印を急かされても焦って押印しないこと
※ご自身でよく確認してから押印する。可能なら一旦持ち帰って、建築士・弁護士に確認する
・現場でスイッチ、コンセント、ガス栓の数、位置をミリ単位で指定する。
窓の高さ、扉の位置、キッチンの高さ等をミリ単位で指定する。
住友不動産では現在プレ着工会というものを設けています。(営業から提案されなかった人は必ずお願いしましょう)
そちらで一通り内容を確認致しましょう。また、着工会までに仕様書を貰い一度冷静になって図面と照らし合わせて見てください。私は、コンセントの色の見直し箇所を見つけることが出来ました。
スイッチ等の高さを上棟確認式で確認はされますので、その際ミリ単位で指定しましょう。
プレ着工会をやらないのは要注意だよ!必ず一通り説明して貰ってから、着工会を迎えようね。変更は営業や工期によっては受け入れてくれないケースもあるから、隅々見ようね!
着工時
・近隣への挨拶がちゃんとできているかを確認すること
・頻繁に現場に足を運ぶこと。
※極力沢山の写真、動画を撮っておくこと。後にトラブルになった場合の保険になります。
・よく差し入れをする。職人さんとの関係がとても大切です
・金銭的に余裕があればインスペクターを入れる
※専門家の目で見てもらうだけでも、現場に若干な緊張感をもたらすことができます。
・現場に入る時は常に笑顔を心がけること。
※愛嬌があれば職人さんのモチベーションにもつながります
・打ち合わせと違う施工があることに気づいた時は、職人さんに直接言わず、すぐに現場監督に伝えましょう
私は現場監督が細かい方だったので信頼して第三者は入れずにおきます。金銭的に入れるとしても、内覧会の時だけかな?それも、今後を見て考えようかなって思ってます…。
じゃあ、たくさん建築場所に顔を出した方が良いね
そうします!思い出作りにもなるので良いですね
やはり、大工と現場監督も人ですので親しくなった施主の家は良いものにしたいと思うものです。是非たくさん足を運んで好感度を上げていくと良いお家が出来ると思われます。
また、現場に足を運ぶ際は大工さんの邪魔になる時間帯は避けましょう。毎度作業中にお邪魔をしてしまうと、溜まった作業を早急に終わらせないといけなくなり作業が雑になってしまうケースや夜遅くまで作業をする事で近隣にご迷惑をおかけすることもあります。
現場監督や営業などに休憩時間を聞くのが良いですね。
引き渡し
引き渡し後もまだまだあるんですね
そうだね。出来たから安心…っていう訳では無いよ。出来上がった家はしっかりチェックしなくちゃね
こういう事知らなかったら、私は引き渡しの際ははしゃいで確認せず終わってそう…。
・トイレが問題なく流れるかを確認すること
・シャッターの数、二重サッシや三重サッシ、樹脂サッシー等で契約している場合は契約通りになっているかを確認しましょう
・ベランダ、ルーフバルコニー、駐車場などの勾配が問題ないかを確認する
・コンセント、スイッチ、ガス栓などの数と個数、位置を確認する
・全ての電気が付くか、コンセントが使えるかを確認する
・階段はスムーズに上り下りできるかを確認する
・家の中に不要な出っ張りなどがないかを確認しましょう。頭などを当たるような箇所がある場合は是正することを約束させましょう
・窓の開閉が問題なくできるかを確認する
・ドア枠や窓枠が曲がってないかどうかを確認する
・ビー玉を5〜6個転がして、全て同じ方向に転がった場合は建築士に確認しましょう
・窓の開閉がハンドル式の場合、同じ方向に回るよう取り付けられているかを確認する
・鍵の本数を確認する。工事中の鍵から住居用の鍵に切り替えられます
・各設備(エアコン、食洗機など)が問題なく起動するかを確認する
・納得のいかない点があれば、議事録で後日対応するよう約束を交わしておくこと
・床下に水が溜まっておらず、掃除されているかどうかを確認すること
・駐車場を設けた場合は、車が問題なく出入りできるかどうかを確認しましょう
・引き渡し時に確認申請書、中間検査書、検査完了書、長期優良住宅、住宅性能評価、各設備の説明書などの必要書類が全て貰えているかを確認しましょう
金額に余裕がある場合は建築士・インスペクターに、契約や打ち合わせ時と違う箇所がないかを確認をして貰うことを強くお勧めします
実際、揉めた方は入れたほうが良いって言いますね。しかし、かなり高額となります。しっかりと、今までを見極めたいな。自分で出来ることはしっかり見なくちゃだけど
大きな施工ミスだけではなく、クロスの貼り間違いや洗面台等の色間違いなどは色々なハウスメーカーの施主さんでも起こっている内容です。しっかり、引き渡しの際は気をつけましょう。
引き渡し後
・引っ越しする前には必ず掃除をしておきましょう
・ガス栓、水栓が開栓されているかどうかを確認すること
・初めて飲み水を使う時はしばらく流してから使いましょう。
※キッチンに浄水器を取り付けてある場合、カートリッジも取り付けられているかどうかを確認すること
・不具合に気づいた場合はすぐにアフターに連絡をし、補修を依頼しましょう
引っ越し前は建築中の埃がかなり残っています。必ず掃除はして入居をしましょう。そのまま、家具や家電を搬入してしまいますと、傷や汚れの原因となる恐れもございます。特に、フロアコーティングをしない施主は気をつけましょう。
掃除やガス、水道って新築の醍醐味ですね!✨楽しんでやります!
もしも、補修対応してくれない場合
もしも、補修してくれない場合はどうすれば良いんですか?
そういう場合は、上の人とお話しましょう。それでも補修してくれない場合は住友不動産被害者の会へご連絡ください。色々アドバイス致します
頼るような事が起こる事自体ダメなんですが、自分たちでどうしようも無い方は戦っている先輩に相談してはいかがでしょうか?
まとめ
契約から引き渡し後までたくさんの項目があるんですね。自分ができる項目はしていきたいな
TwitterやInstagramを見ると欠陥住宅の記事を見ると不安になりますよね。自分の家は大丈夫と思っていても大きな買い物ですので、心のどこかで施工不良にならない様願う人は少なくないでしょう。
私も不安になり、マナ様に連絡をしどうすれば良いかご享受頂きました。
住友不動産で欠陥住宅になってしまった方も実際いらっしゃいます。しかし、欠陥住宅=住友不動産というわけではなく、住友不動産で満足度の高いお家ができたお施主さんもいらっしゃいます。
欠陥住宅になった方でも、施主の一言でもしかしたら防げた内容の方もいらっしゃるかもしれません。
是非、不安と感じた場合上記の出来ることでも良いので実行してみてはいかがでしょうか?
どなたかの役に立つ情報となれば幸いです。
皆様のお家作りがより良いものになりますよう、願っております。